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エンタメ
2013年09月23日15:30

「1000万円を数える時間は僕らが一番ありますから!」――キングオブコント2013 ファイナリストインタビュー~さらば青春の光 編

▲さらば青春の光/左から森田哲矢、東口宣隆


コント日本一を決める戦い『キングオブコント2013』。
毎年秋に決勝が行われ、今年も9/23(月祝)に生放送でキングが決定します。
今年のファイナリストはうしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光の8組。
テレビでおなじみのコンビから2年連続出場、初登場の新星とバラエティ豊かな顔ぶれとなりました。

そこでweb★1では昨年に引き続き、全組にがっちりインタビューを敢行。9/23の決勝当日まで、ファイナリスト8組のインタビューを掲載していきます。
決勝の前に、ぜひ予習代わりにお楽しみください。

最後は決勝本番でもラストに登場するさらば青春の光。
昨年は初の決勝進出で準優勝。今年は4月から事務所に所属せずにフリーでの活動を開始、拠点を大阪から東京へ移すなど環境が激変した2人。そんな中での2年連続の決勝進出(昨年のファイナリストインタビューはこちら)を果たした彼らに、かける思いを聞きました。



  



 決勝にいけたことで報われた



―― 環境がいろいろ変わった中での2年連続の決勝進出です。

森田 そうですね。いろいろありましたけど、ほんとよかったです。報われたというか。まだ決勝がありますけど、とりあえず第一目標を突破で。

東口 まだ、まだですけどね。

―― ネタの出来として、決勝に行けそうだなという手ごたえはあった?

森田 そう……ですね。一番自信のあるネタを持っていきまして。

東口 ふだんだったら2回戦、準決勝と別のネタをやるんですが、今年はちょっとビビって両方とも一番強力な1本で。

森田 状況が状況なだけに。

東口 それが功を奏したのかなと。



―― 決勝進出者発表で名前を呼ばれた時、どんな気持ちでしたか?

森田 ほんま報われたなーとつくづく思いました。

東口 ホッとしたというか。なんとかつながったなという。

森田 僕ら準決勝2日間の1日目だったんですけど、ネタ終わってから周りの芸人さんがよかったって言ってくれてたんで。

東口 感触も悪くなかったしな。

森田 俺らはやることはやった、あとはもう決勝行かせてくれ!と。

東口 こいつネタ終わりで暗転した瞬間、袖にハケながらこそっと「これ、いったやろ」って言いましたからね(笑)。森田がこんなに自信があるところをみたことがなかったので、「ああ、こいつのこの感触やったら行けるな」と。

森田 これは行ったやろ!とほんまに思いましたね。正直あんなにウケたん初めて、人生で一番ウケたんちゃうかなってくらいだったので。単純にキャパが大きいっていうのもありましたけど。



―― 準決勝でされたネタは、8月の単独ライブで作った新ネタですよね?

森田 そうですね。ほんまギリギリでできたネタです。なんとか間に合ったなー!って感じです。

東口 ギリギリで仕上がりました。その単独をやらなければできてなかったネタですからね。

―― そのネタがなければこの2本だな、というネタは決まっていたんですか?

森田 いや、1本は決まってたんですけどもう1本がどうしてもないな……という感じやったんです。ほんまギリでした。

東口 単独でしかおろしていないネタですからね。

森田 ほんと単独ライブに来てくれるお客さんがたって、どっから来てるんでしょうね。ふだんのライブには来てはらへん人がようさん来てくれるんです。がっつり僕らのファンじゃなくて、“単独ライブファン”なんでしょうかね。

―― いや、単独ライブは濃度が濃いからだと思いますよ。

森田 僕らの単独ライブはお客さんのバランスがすごくいいんですよね、ありがたいことに。男性も女性もいるし、年配の方も若い人もいるしみたいな。ちょうどいいバランス。

東口 だから、気を抜くわけではないですけど「これくらいで大丈夫だろう」が通用しない。ちゃんと見られてるから鍛えられますね。

森田 そうですねほんとに。よかったです。

―― 8月の単独ライブは完全に賞レースに向けてのものでしたよね。単独ライブはネタの間に「ブリッジ」と呼ばれるVTRなどが入ることが多いですが、コントの間のブリッジが漫才という出ずっぱりの構成で。

森田 そうですね。

東口 キングオブコントの決勝へ行くというのが第一目標のライブでした。結局THE MANZAIは落ちてますしね。

森田 やっぱりブリッジじゃダメなんですね(笑)。

―― その単独をやったからこその決勝進出だと。

森田 それがなければもっとテンパってたと思います。今回は例年よりもテンパりましたね。去年決勝に行ったというプレッシャーもあるし。ほんとなんとかなったな、という思いです。



  



 笑い声で「まだ見放されてないんだ」と思えた



―― 4月からフリーになって、とにかくネタを作り続ける日々?

森田 そうですね。4月から東京でライブに出るようになって。

東口 (ゴールデンウィークに)大阪、東京でやった単独ライブで、久しぶりにお客さんの笑い声を聞けたという感覚でした。

森田 舞台に上がるまで、むっちゃこわかったですけど。(笑い声を聞けて)「ああよかった」と思いましたね。

東口 チケットもほぼ売れて、お客さんがいっぱい来てくれて。「あぁまだ見放されてないんだ」と。

森田 逆風じゃないだけありがたいと思います。

―― 大丈夫です。「フリーになるだなんて、もうキライ!」っていうお客さんはいないと思いますよ(笑)。実際お客さんのなかでは、「あのネタなら行ける!」と決勝行きの下馬評は高かったように感じますが、ご本人たちとしてはそうでもなかった?

森田 やっぱり怖かったです。みなさん過大評価しすぎなんですよ!



―― 2回戦と準決勝、決勝は持ち時間が同じ4分間なので、2回戦と準決勝を違うネタで進んだ組は、その2本をそのまま決勝でやる場合はすでに時間調整はほぼ済んでいるわけですよね。でも、今年のさらばさんは2回戦、準決勝と1本のネタで勝ち進んだので、決勝用にもう1本4分ネタを完成させなければいけないんですね。

森田 そうです。ネタの調整をしててもやるたびに違いますし。「これじゃ伝わらないかなぁ」とか、一緒にやってくれてる作家たちも含めて、ほんまコンディションによって感じ方って変わるんですよ。難しいですね。

―― とはいえ、こういう言い方も何ですが、現状他の方にくらべてネタ作りに割ける時間は多いですよね。

東口 そうですね、他の人たちよりは。

森田 一番あるんちゃいますかね。あればいいってものでもないですけど……と言い訳に使ってます(笑)。「ありゃええってもんでもないで」と他の7組に言いたいです。

―― 最近はネタ合わせと『さらば青春の光 ふぁいなる』(TOKYO MX)のロケの繰り返し?

森田 はい。だからスケジュールが立たないんですよね。

東口 『~ふぁいなる』のロケはほんまに全く知らされてなくて、急に連れて行かれるので。

森田 この前もネタ調整をしようと思ってたら連れていかれて。だいたいそういう場合はレンタカーで行くんですが、レンタカー屋さんでスタッフの方がこっそり「24時間でお願いします」と言ってるのを聞いて、「あー今日は長いんやな」と判断して行き先を推理する。その繰り返しです。

東口 でも、番組がなければここまでやれてたかという面もあるので。モチベーションをどこに持っていけばいいのか。そういう意味では助かってますね。

森田 ロケが終わったときにやっと「あー楽しかったな」と思うんです。ロケ中はムチャを言って来るスタッフさんに対する怒り、憎しみしかないです(笑)。

東口 守られてないですからね(笑)。それがフリーの怖さ。鍛えられてます。



―― 優勝して1000万円取ったら変わりますよ。

東口 それも『~ふぁいなる』のスタッフに狙われてますからね。

森田 「1000万円欲しいなぁ~」って言われましたから(笑)。

東口 制作費に充てられる気がします。

森田 でも僕らがどの組よりも一番1000万円が欲しいですからね。1000万円を数える時間も一番あるし。僕ら、北斗の拳の世界で生きてるようなもんですから。「水!水!」言うて生きてますから。

――それはさておき(笑)、環境は変わりますよ。

森田 変わりますかね。

東口 去年よりひとつ上を目指してやるしかないですよね。(去年、準優勝なので)優勝に一番近いわけですから。

森田 でも、去年がどうとか関係ないんですよ。賞レースは水ものなんです。ネタ順とかもあるし。

―― ネタ順、今年はラストですね。

東口 そう、去年はトップでね。

森田 ほんま極端なんですよね。間がない! でも今年の全体の順番はバランスがよくて、いい流れだなーと思って。

東口 去年はトップバッターで待ち時間が少なかったですが、今年は待ち時間が長くて、だいぶみんなのネタを見て待つので、プレッシャーを感じそうですよね。

森田 どこかがポーンと抜けたらイヤですよね~。

東口 そのプレッシャーをどう跳ねのけるかですね。

―― いよいよ本番直前です。いいセン行けそうですか?

森田 調整がうまくいけば、いい感じになるかと。去年とタイプが違うネタですし。

東口 去年も直前まで調整してましたからね。いつもそんな感じで、去年それで結果もよかったので、そんなに焦ることもなく。

森田 なんやったら去年、決勝前日までオチ変えてましたからね(笑)。

―― では決戦当日、赤坂に水と1000万円を獲りにいってきてください。

森田 そうですね!がんばります。

▲「さらば青春の光にとってキングオブコントとは?」――「救い」と書いた後に「いっぱい書いていいですか?」と森田さん。思いがあふれているようです。



●さらば青春の光
左から森田哲矢、東口宣隆。2008年にコンビ結成。キングオブコント2012準優勝のほか、各賞レースで上位入賞も多い実力派コンビ。『さらば青春の光 ふぁいなる』(TOKYO MX)に出演中。

一番下の写真で持っている「キングオブコントとは?」をしたためた色紙(サイン入り)を1名にプレゼントします。
応募はこちらの応募ページから。
※締切は2013年10月10日23:59です。


『キングオブコント2013』は、9月23日(月祝)19:00~22:48 TBS系列にてOA!
※19:00~は事前番組。一部地域は20:00~放送

<構成・文/松田優子>





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