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エンタメ
2013年09月20日23:00

「僕らのやっていたことは地上に続いていた」――キングオブコント2013 ファイナリストインタビュー~かもめんたる 編



コント日本一を決める戦い『キングオブコント2013』。
毎年秋に決勝が行われ、今年も9/23(月祝)に生放送でキングが決定します。
今年のファイナリストはうしろシティ、鬼ヶ島、かもめんたる、天竺鼠、アルコ&ピース、TKO、ジグザグジギー、さらば青春の光の8組。
テレビでおなじみのコンビから2年連続出場、初登場の新星とバラエティ豊かな顔ぶれとなりました。

そこでweb★1では昨年に引き続き、全組にがっちりインタビューを敢行。9/23の決勝当日まで、ファイナリスト8組のインタビューを掲載していきます。
決勝の前に、ぜひ予習代わりにお楽しみください。

今回は2年連続の決勝進出となったかもめんたる(昨年のファイナリストインタビューはこちら)
昨年の決勝で“不気味さ”“怖さ”を持ちながら大きな笑いを生むかもめんたるらしいコントで3位に入り、鮮烈な印象を残した2人です。



  



 去年の決勝で「こういう笑いもあるんだ」と認識してもらえたのかも





―― 2年連続の決勝進出です。今年もファイナリストになる自信はありましたか?

槙尾 正直、手応えはありましたよね?

う大 準決勝のネタで、手応えはありましたね。1年の取り組みとしては、去年は奇跡的にいけたという感覚が僕らの中にあって、次の大会でどういう結果を残すのかが重要だと。正直去年の大会が終わった瞬間から、そのプレッシャーがありましたね。

槙尾 でも早い段階で「今年はこのネタでいこう!」みたいなのは決まってたんですよ。

う大 それが7月の単独ライブ「メマトイとユスリカ」で、すごくウケがいいネタが1本あって。周りの芸人からも「あれ絶対キングオブコントでやったほうがいいよ!」と言われるネタが生まれたんです。

槙尾 「絶対いけるよ!」とすごい言ってくれて。

う大 周りの人の意見を聞かずに失敗するのもイヤだし、やらないでもし落ちたら日和って負けたみたいになるなと思って。去年攻めたネタ選びをしたつもりで決勝に行けたので、今年も攻めようと。となったら、新しい
ネタをキングオブコントまでに仕上げてやるのが“攻め”だろうと、そのジンクスにのったというか。

槙尾 やろうと思っていた準決勝のネタをやめて、急きょその新ネタでいったんです。

う大 色々なライブでかけてお客さんの反応も良かったし、袖で見ている芸人も「今年かもめんたる固いでしょ」と言われるようになったんで、「あーいけるのかな?」と自信が生まれつつ、それに伴い緊張するという状況でしたね。

―― 去年より周りの「(決勝)いけるよ!」という声が大きかった?

う大 そうですね。去年はゼロに近かったから。

槙尾 去年、僕らが決勝にいくって予想していた人いないんじゃないですか?

う大 その前の年に3回戦で落ちちゃったんで、去年準決勝で1回いい結果残してその翌年(=今年)決勝にいくのが理想だと考えてました。



―― 昨年初めて決勝に進出して、この1年で状況は変わりましたか?

槙尾 もちろん変わりましたよね。

う大 お客さんの受け入れ体制がよくなった気がします。

槙尾 オーディションも少し受かりやすくなりました。

う大 オーディションでも、以前は「ちょっとどこで笑うのかわかんない」みたいに言われることもあったんですけど、そういうのがなくなりましたね。

槙尾 去年の決勝で「こういう笑いもあるんだ」と認識してもらえたのかもしれないですね。

  



 去年より強いネタが2本揃った





―― 昨年のこのインタビューで「メジャーになりたいとは思っている」とおっしゃっていました。

う大 決勝に行けたことで、自分のやってたことはメジャーというか地上に続いてたんだなと自信にはなりましたね。今までは闇雲にやってた部分があったのが、僕らの軌跡にはゴールがある、メジャーな道に続いてると思えた。その支持も前より感じるようになったし、僕らに求められてることも何となくわかってきて、それがネタ作りにいい意味で作用していると思います。

槙尾 7月の単独ライブは、一般的にすごく受け入れられてた感じがしました。

う大 前よりはポップになったって言われたよね。それは(ネタを作る)僕が「僕らに求められてること」を理解したし、それに同調するようになって明確になっていってるのかもしれないですね。それが今までにはなかったことです。

―― 求められてることが伝わってくる?

う大 何でしょうね、気持ち悪いネタとか不気味なネタみたいなのをやっていいんだって免罪符を与えられたことによって、素直に表現できるようになったっていう感覚です。

―― 作るものを変えたという意識は?

う大 あんまりその意識はないです。ただ、今まで色を薄めて出してたのはよくなかったのかもしれないなって。前は「このネタは引かれるかな」と思っていたのが、今は「かもめんたるは気持ち悪いネタをやる」ことを分かってくれた人が多いからとより明確な色で不気味なことをやったら、それが意外とポップだったみたいな。薄めない方が鮮やかな色を持ってた。そういうネタが単独ライブ全体でも割合が多くなってたと思うんです。不気味だったり怖かったり不快感とかそういうのを押し出して行くのが多かったんですけど、それが笑いの量として多くなって、ポップさと感じたのかもしれない。パワーがついたから笑いやすくなった、それがポップに感じることになったのかもしれませんね。

―― 自制を取り払った?

う大 お笑い芸人なんだし、お笑いライブを見に来てる人の前で笑えないネタをやっちゃいけないという思いがあって今までは押さえてたつもりが、(出してみたら)意外とみんなついてきてくれて。もっとそういう方面でやっていこうと思ったら、ネタにパワーがついて今までより大きな笑いが起こっているような気がします。



―― 槇尾さんはう大さんの書くネタが変わったと感じたりは?

槙尾 7月の単独ライブは単純に、今までで一番面白い単独になるだろうなと思いました。今まではどうしてもこのネタ弱めかな?でもこういうのがあっても構成的にいいかな、というネタもあったけど、今回はすべてが強いなと感じました。練習の段階からいい感じで詰めれたと思います。環境が変わったっていうのもあるかもしれないけど、いつもの単独よりいい感じで進めました。

う大 去年のキングオブコントを3位で終えた後、小島(よしお)が「かもめんたる会議」を開いてくれたんです(※かもめんたると小島は以前、「WAGE」というユニットで一緒に活動していた)。単独は絶対やった方がいいけど、それだけに終始すると去年と結局変わらないし、他のコンビもやることだろうと。それで小島のアドバイスで、4月に役者さんを入れて単独ライブの番外編をやったんです。僕も面白い試みだなと思ったし、やったことによって1年の充実感もあったので、「去年より成長しただろう感」がありました。それがメンタル的な支えにもなりましたね。

槙尾 芸人さんもいっぱい見に来てくれて、すごい評判がよかったんです。

う大 下手したら僕らキングオブコントにとらわれすぎちゃったりする部分もあるので、それを抑えるのにも効果的でした。

槙尾 そのおかげで、キングオブコントにちょうどいい距離感で臨めたのかもしれません。



―― かもめんたるさんと言えば、最近槇尾さんの女装に磨きがかかっていますよね。テレビにも出られたり。

う大 かもめんたるのコントの中でも女装しますけど、女装が一人歩きしてるじゃないですか。それはそれで、かもめんたるのよくわかんない部分の一つとしてアリなのかもしれないなって。

槙尾 なんだかよくわかんないコンビ……みたいな。

う大 得体の知れない感じになるのはいいのかなって思ってます。

―― 最後に、決戦を控えた今の心境を教えてください。

う大 今から緊張してもいいことないんで。僕らは2つとも去年のネタよりも強いネタが揃ったと思ってるし、僕らの今一番強い2本でやれると思ってるんで。どっちかが自信がないネタではないという意味で楽しみだなって。あとは3000組中の8組に残れるってだけで儲け物ですから。実力だけじゃなく、当日のコンディションとかネタ選びとか色々あって今があると思うので。でも去年の決勝が終わってまた出たい!と思ったのでそれが叶った喜びはありますね。

槙尾 今不安になってもいいことはないんで、いいイメージを描いてます。あと順番とか他のコンビがライブで決勝のネタをかけてるとかけてないとか、周りは気にせず自分たちは自分たちのやるべきことをやって臨みたいです。

▲「かもめんたるにとってキングオブコントとは?」――昨年は「ゴール」としたためた2人。初めて決勝に出てみて、優勝してその先に進むことが大事だと感じたとのことで今年は「ステップ」に。


●かもめんたる
右から槇尾ユウスケ、岩崎う大。キングオブコント2012決勝進出(第3位)。小島よしおらをメンバーとした5人組コントグループ「WAGE」で活躍の後、2007年に「劇団イワサキマキオ」を結成。2010年よりかもめんたるに改名。結成以来年に2~3回のペースで単独ライブを開催するなど、コントに力を入れた活動を続けている。

一番下の写真で持っている「キングオブコントとは?」をしたためた色紙(サイン入り)を1名にプレゼントします。
応募はこちらの応募ページから。
※締切は2013年10月10日23:59です。

『キングオブコント2013』は、9月23日(月祝)19:00~22:48 TBS系列にてOA!
※19:00~は事前番組。一部地域は20:00~放送

<構成・文/松田優子>




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