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宇多田ヒカル大特集! 「WILD LIFE」コンサート完全徹底レポート!!

年内を持って活動を一時休止する宇多田ヒカルが、12/8&12/9に横浜アリーナで約4年ぶりとなるコンサートを敢行! チケットの先行予約には15万通以上が殺到し、即完売。まさに、超プレミアムなコンサートとなったステージのもようをレポートします!

 さらに、編集部が取材に入った最終日12/9のMCも、完全プレーバック!! HIKKIがコンサートで語った、さまざまな素直な気持ちをそのまますべて、お伝えしちゃいます♪
順次、更新していくので、チェックしてね!

 

「WILD LIFE」コンサートレポート編

「信じる! じゃあ、信じてる!」

年内を持って活動を一時休止すると発表した宇多田ヒカルが、約4年ぶりに行った2日間限定のコンサート「WILD LIFE」。それは、2日目にして最終日の12/9の公演のMCの中でも、一際、印象深い一言だった。

HIKKIが「引退するわけじゃないんだけど・・・」と言いながら、胸に迫りくる想いがいろいろあったのか、思わず言葉を詰まらせた。そのとき、客席からの「待ってるよ」の声に応えて、噛み締めるように言ったのが「信じる! じゃあ、信じてる!」。

この言葉を聞いたときに、HIKKI自身、年内を持って一時活動を休止という決断をするまでには、本当に多くの葛藤があったのだろう・・・と改めて感じずにはいられなかった。引退ではないと言っても、先の決められていない休養宣言に、多くのファンは戸惑い悲しむだろう。とはいえ、「待ってて」と簡単に口約束することもできない・・・と思っていたのかもしれない。

でも、だからこそ、コンサート会場という場でファンを目の前にして、直接「待ってる」という言葉を聞いた時に、ファンからの「揺るぎない愛情」を確かに受け取って、HIKKIの口から「信じる」という言葉が出てきたような気がした。同時に、「信じてる」のは、私たちも一緒だよ・・・という、超満員の観客の心の声も、聞こえた気がした。

いつか、HIKKIは、必ず「歌うために」戻ってくる。

 その思いは、コンサートが進むごとに深まった。約1万4000人近い観客で埋め尽くされた横浜アリーナ。この日のライブは、その広さに反比例して、「宇多田ヒカル」をとても近く感じるステージだった。そして、彼女が「歌」だけで勝負できる稀有なアーティストであることを、改めて証明したコンサートでもあった。

 通常、アリーナクラスのコンサートになると、その広い空間を圧倒するだけの派手な演出が施されることが多い。でも、「宇多田ヒカル」の場合、そのコンサート構成はおどろくほどシンプルなバンド編成のみ。たとえば、ダンサーが出てきたり、特殊効果的など派手なステージの仕掛けもなく、バックコーラス陣さえいない。

こだわりといえば、「どうしてもやりたかった」というストリングスとの共演だが、それさえも8人編成だったし、サプライズといっても、アンコール1曲目で披露した「初めて女性ギタリストと共演した」というギター弾き語りという“見た目の華やかさ”ではないものだ。

巨大な横浜アリーナの中央に創られた限りなくシンプルな円形ステージで、彼女はその歌声だけで、約1万4000人近くもの観客を確実に引き込み、圧倒していった。

デビューからの12年間で、「宇多田ヒカル」の音楽は多様な広がりを見せ、それはR&Bやロックというようなジャンルでは括れない、「宇多田ヒカルサウンド」としかいいようがないものとなった。だからこそ、1曲、1曲の世界が色濃く、ライブとして12年間の曲から1つの世界観を創り上げるのは難しそうにも思えるのだが、曲ごとに、その世界へと観客を確実にいざなっていった。

「traveling」では、♪横浜アリーナ 隠れてた出会いが・・・と一部歌詞をアレンジして会場を沸かせ、「Hymne à l’amour ~愛のアンセム~」 では、ここがアリーナなどという広いステージではなく、街角のライブハウスのような“近い距離感”を思わせるように語るごとく歌い、「SAKURAドロップス」ではピアノで弾き語りをしっとりと披露。「体力が最後まで持つかな」と本音ともジョークとも取れる笑いを交えつつ、「みんなとリチャージしたいから、一緒に歌ってくれる?」と「ぼくはくま」では、観客と大合唱。

「円形ステージにしてよかった。一番後ろまで見えるから」という言葉の通り、360度、全員を見わたすように、ステージを何度も何度も、ひと周りしながら歌い続けた。それも、少しでもみんなの近くに・・・という思いが自然とそうさせるのか、ステージの本当にギリギリで歌う姿がHIKKIらしかった。そういえば、04年に「ヒカルの5」と題された日本武道館コンサートでも、落ちるんじゃないかとハラハラするほど、ステージのギリギリまで来ては歌っていたことを、ふと、思い出した。

アリーナで、こんなコンサートができるソロ・アーティストは、宇多田ヒカルしかいない。そう思わせる、1曲、1曲、本当に渾身のパフォーマンスだった。

アンコールでは、「来年から休むのも、別に何をしたいとか、そういうことがあるわけじゃなくて。自分を見失ってた時期が、長いことあって。簡単に言うと、自分を大切にしてなかった。自分を大切にできないのに、周りの人を大切にできないし、それは依存だなと思う。自分を大切に思ったら、自然と、周りの人も大切に思えるようになって・・・。だから、みんなも、自分を大切にしてほしい」と、休養前の素直な気持ちも、改めて自らの言葉で語ってくれた。

この日、コンサートの途中で、「HIKKI」と声をかけられた彼女が、「おばさんになっても、HIKKIって呼んでくれる?」とおどけて尋ねたことがあった。観客の「もちろん」という後押しに、「じゃあ、おばさんになったら、ライブやろう!」と楽しそうに笑っていた。

それが、いつの日かは、いまはまだわからないけれど。でも、「ライブやろう!」という彼女の言葉は、真実だ、と感じられるコンサートだった。そして、宇多田ヒカルを愛してやまない人たちの思いは、きっと一緒だ。

待ってるよ、HIKKI。 信じてるよ、HIKKI。

(取材・文/編集部)

 

【宇多田ヒカル「WILD LIFE」 @12/9横浜アリーナ セットリスト】

1. 『Goodbye Happiness』
2. 『travelling』
3. 『テイク5』
4. 『Prisoner Of Love』
5. 『COLORS』
6. 『Letters』
7. 『Hymne à l’amour ~愛のアンセム~』
8. 『SAKURAドロップス』
9. 『Passion』
10. 『BLUE』
11. 『Show Me Love(not a dream)』
12. 『Stay Gold』
13. 『ぼくはくま』
14. 『Automatic』
15. 『First Love』
16. 『Flavor Of Life -Ballad version-』
17. 『Beautiful World』
18. 『光』
19. 『虹色バス』

アンコール
1. 『Across the Universe』
2. 『Can’t Wait ‘Til Christmas』
3. 『time will tell』

 

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