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エンタメ
2012年08月15日00:00

【連載】うしろシティ交換小説 ――23時間目『瞬間移動だろうか?』/24時間目『日常とヘフナー』&戦国鍋トークショーレポート



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前回まではこちら


21h_title

kaneko_23h_6090大歓迎だ。
東京に行くときは見送りもなかったから、浦島太郎みたいな気分だった。
同級生や家族をはじめ、ハムの宮の全人口の八割にあたる八十人が来ていた。
東京での活躍がもう届いてるのか、と言いながら
殴り林がメイクを始めた。
まだ寝ている
尻川を起こすと、尻川が顔をつっこんでいた弁当のごはんの部分が頭の重さで餅みたいに固くなっていた。

フルメイクを終えた殴り林が大きな屁をしながら新幹線から降りたつと、中学の先生たちが駆け寄ってきた。
「いやーみなさんお久しぶ……」
そして
殴り林の脇を駆け抜けた。
先生たちに続いて同級生たちも
殴り林の脇を駆け抜けた。
亀文字博士$口さんも駆け抜けた。
駆け抜けたみんなはぼくも押しのけて、遅れて新幹線から降りてきた
美し子さんを取り囲んだ。
「うっわあー本物だー! 本物の
美し子さんだあー!」($口さん)「ワイドショーでハムの宮に向かってるらしいって言ってたっわああい、うっわああいい!」(亀文字博士
なんで
美し子さんがワイドショーで取り上げられたのか、そもそもなんでみんなが美し子さんのことを知ってるのか、謎は尽きなかったけど、そんなことよりも、ちょっと離れたところで一歩も動かない殴り林の寂しさがすごかった。

それからは色んなことがあった。
大騒ぎになってしまって、駆けつけてきた駅員さんに羽交い締めにされた
亀文字博士、刀を振り回して駅員さんに内股すかしをくらった$口さん、鳥の群れをしたがえて降り立った亀文字、動かない殴り林、騒ぎの中で降りれなかった尻川を乗せて走り出す新幹線。

なんだかぐったりしてしまったけど、ハムの宮に行きたいと言ってついて来た美し子さんのために町を案内しなくちゃいけなかった。
ちょうど
尻川んちの前を通りがかると、尻川の部屋の電気がついていた。
「あれ? おかしいな。帰ってこれたのかな。」
ごめんくださーい、と言っても返事がなかったので、勝手にお邪魔することにした。
少し様子が変だった。
尻川の部屋に続く廊下に、赤飯が置いてあった。
よけて進むと、ロウソクに火のついたホールケーキもあった。祝、と書いてあった。
そして、ドアには手紙が貼ってあった。
東京に行く前に送ったデモテープの返事だった。合格していた。
「やったあ!」
そう言いながらドアを開けようとして、やめた。

少し、ドラムの音が聞こえたからだ。
家に帰っちゃおう。

このときはまだ、ぼくらが3年後にものすごいバンドになるだなんて、誰も想像していなかった。
そして実際、そうはならなかった。

  

 


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asuwa_24h_6110それからはまた、家と学校を往復する日常がやってきた。 亀文字
家の離れに集まってバンド練習をしたり、下校中、道端に新品のベースの弦が落ちていて、やった! と思って拾ったらその先に欲しかったくるりというバンドのスコアが落ちていて、やったあ!と思って拾おうとしたら、その先の空き地からドラムの音がして急いで帰ったりした。

レコード会社から連絡がないところをみると、オーディションの合格通知もぼくらをおびき寄せる為に粉連続がねつ造したものだったようだ。

そして、2学期が始まったある日のことだった。
バンド練習のしすぎでベースが7つに割れてしまったので、直してもらいにみんなで
$口さんの家に向かった。
あわよくば新しいベースがもらえるかな、という淡い期待もあった。

着くと倉庫の前に$口さんと、もう一人、父ちゃんの昔のバンド仲間であるペソ道さんがいた。
下ネタで盛り上がっている二人に事情を説明してベースを見せた。
「あぁこりゃもうダメだなぁ…良かったら別の…」
$口さんがそう喋ってる途中で、突然倉庫の扉が勢いよく開いて$口さんが吹っ飛んだ。
そして中からドアを開けた主が
「くっせぇぇええ!!!!」
と叫び、転がりながら出てきた。
そうだった。この倉庫は、ものすごく臭いんだ。

すると亀文字が転がり続ける人を見て
「あぁ!この人は!」
と言って背中のカバーを慌ててはずした。

亀文字の背中にはモニターがあって、そこには「粉連続まさし 3年生 生徒会長 160センチ 35キロ」とある。
亀文字の知り合いなの? 尻川は知ってる?」
「知らない。」
亀文字の知り合いらしいその人は160センチの長身ですごく痩せていた。

そしてひとしきり転がり終わると、体中についたオナモミを取りながらこう言った。
「この前はよく弟に告げ口してくれたな。そしてここに来るという事は、もう出るつもりなんだろう!?」
そう言って一枚のチラシを見せてきた。

そのチラシには「ハムロックフェスティバル’99 アマチュアバンドオーディション」と書かれていた。
ハムロックは毎年ハムの宮の大きな高原で行われる音楽イベントで、今年も国内外からビッグなアーティストが集まって3日間行われる。

「俺らのバンドは最強だ。優勝するのは俺らだ!」
亀文字の知り合いの人はそう言うと尻川2発殴って帰って行った。

なんだったんだろうあの人は。
ぼくらは殴られた
尻川と、扉で吹っ飛んだ$口さんを起こし、倉庫からヘフナーというベースをもらった。
するとさっきの
亀文字の知り合いの人が走って戻ってきて、倉庫からギターを1本取って、尻川をまた殴って再び帰って行った。

楽器をもらうのを忘れていたみたいだ。

そして次の日、ぼくらはこの人のバンドの衝撃的な演奏を聴くことになる。

次回以降はこちら


 



column


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「戦国鍋TV 渋谷パルコ 夏の陣」トークショー レポート!


うしろシティがレギュラー出演している「戦国鍋TV」。
7/27
8/13には昨年に引き続き、人気コーナーのセットや衣装などが展示されたイベント
「戦国鍋TV 渋谷パルコ 夏の陣」が行われました。

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そして最終日前日の8/12には、キャストが登場してのトークショーも開催。
うしろシティがMCが務めたこのトークショーを取材してきました。

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★1班が伺ったのは、15時~の第二部。
整理券が配布開始と同時に配布終了したほどの人気で、満席のお客さんからかなりの熱気が伝わってきます。

イベントは予定より5分ほどフライングでスタート。
まずはMCのうしろシティが登場。2人にも「キャーー!」という声が飛び交います。


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ぎゅうぎゅうの客席&歓声に驚き、「すごいね~」といいつつ
ちょっと調子に乗ったのか()、お客さんに手を振ったりする2人。
しかし、すぐに「キャーは(後に)とっといていいよ!」(阿諏訪)
「(最後まで)もたないから!!」(金子)とお客さんに注意!?を。

自己紹介の後、キャストの3人を呼び込みます。
この日出演したのは(左から)小谷昌太郎くん、前山剛久くん、間宮祥太朗くん。

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「僕の爆笑トークで楽しんでください」と言う小谷くんに対して、
「いい感じでちょっと滑ってましたね」と金子さん。
小谷くんはこの日(も?)、終始いじられキャラです。

3人が登場し、自己紹介した後も興奮さめやらない観客席を見ながら
「みんなニコニコ、ニコニコしてるなぁ」と阿諏訪さん。
ホントみなさん満面の笑顔でした。


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▲金子さんが真面目に!? 進行しております。

うしろシティがコーナーMCを務める「ミュージック・トゥナイト」にて、AKR四十七というユニットに参加している3人。
さっそくAKR四十七での自己紹介をやってみて!というフリが。

   

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まずは間宮くんから。
ひとつ深呼吸した後におなじみの自己紹介をするも、最後にかんでしまって失敗しまった間宮くんに、
「堀部安兵衛ことやすす?」(金子)
「第一部はちゃんとできたのに~」(阿諏訪)と容赦なくツッコミ。
2回目はしっかり成功して、ガッツポーズしてました。

  

……の後は、金子さんがお約束の「さぁ、以上AKR……」とシメようとし、
小谷くんが「ちょっとちょっとー!」と割り入るも、「ホントにいきづらくなっちゃった……」。
でも、きちんと成功してました。

  

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次に前山くん。
「力こぶっ!」の部分では、お客さんもみんなポーズをしながら「力こぶっ!」。
こちらは1回で成功!

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続いてミュージック・トゥナイトの裏話。
3人以外のメンバーについて、色々と賛辞が飛び交う中
阿諏訪さんが「小谷とかどうだったの?」とまたも魔のフリ()

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前山くん、間宮くんはコソコソと話し合った結果、
2人そろって「記憶にございません!」と回答()
その後、前山くんから本当は小谷くんのことを慕っているとわかるご近所エピソードが語られたのですが、
「慕う感じになってるけどムリしてない?」(阿諏訪)、
「さっき引越し情報誌見てたよね?」(金子)と小谷くん、さんざんです。

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AKR四十七のダンスの話では、間宮くんが振りを間違えたこと、そしてそれがOAされていることが話題になり、実際に「討ちたいんだ」のサビの部分をアカペラでやってみることに。


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▲うまくいったのかどうかは……


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▲ご想像にお任せいたします()

続いて「幕X JAPAN」の話のあと、質問コーナーへ。


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「今日いるメンバー以外で、尊敬している出演者は?」の問いには、
間宮くんは所属事務所の先輩である矢崎広くんの名を。
前山くんは寿里くんにアドバイスをもらったとのこと。
小谷くんからは、こちらも事務所の先輩である石井智也くんのかっこいい話が語られます。

「出てみたいコーナーは?」「3人で浅井三姉妹をやるとしたらどの役がいい?」などの質問を経て、「それぞれのいいところと直してほしいところ」との質問へ。
ここでも小谷くんがほか2人について話終わると、
「じゃあ小谷の悪いところを!」(金子)、
「ひとり5個まで!」(阿諏訪)との流れに()


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もちろん悪いところだらけのわけがなく、最終的に小谷くんが
「今日来てよかったーー!」と叫ぶ結果になりました。

終始盛り上がり、予定時間オーバーの40分以上続いたトークショーもそろそろお開き。
最後に小谷くんと前山くんが今月後半からOAされる新コーナーに出演することと、
10/20
のライブの告知がされ、最後もお客さんからの大歓声に送られて終了しました。

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 うしろシティに感想を聞いてみました


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―― イベントを終えていかがでしたか?登場時は歓声まで上がってましたね。

金子 ホント、僕らをあんなにあたたかく迎えてくれるとは!

阿諏訪 お客さんの熱量が高かったですね~。みんなニッコニコして聞いてくれてて。

金子 戦国鍋関連のイベントに出るといつもそう思うんですけどね。お笑いのときよりあたたかいんじゃないかってくらい()

阿諏訪 でも基本は(キャストの)3人を観に来てくれているお客さんですから。

―― イベント中の写真、こんな感じに撮れてます。

阿諏訪 (写真を見て)うわー、イケメン5人みたいになってますね~。……ってスタッフさんみんな苦笑いしてますけど()

金子 なって……るよね。っていうか、阿諏訪はこういう場だとイケメンスタンスになっちゃうんですよ!芸人スタンスじゃなくて。染まっちゃうというか。

阿諏訪 まぁ、なっちゃうよね~。

金子 声も小さめで、「あぁ、そうなんだ~」みたいな()

阿諏訪 そんなこと言わねーよ!


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▲阿諏訪さんのイケメンスタンス!? を疑惑の目で語る金子さん()

―― 金子さんはイケメンスタンスには入らないんですか?

金子 僕は距離は感じてますね。(イケメンたちとは)住む世界が違うんだなーって。阿諏訪は入っちゃってますけど。

阿諏訪 いやいや、僕はその場で望まれているものを提供しないとっていうのが基本スタンスなだけですから!

―― お客さんが「イケメンスタンス」を求めてるってことですか?()

阿諏訪 いや、そういう意味じゃなくて!お笑いの雰囲気じゃなくて、素でいった方がいいかなって。そこは収録の時とはまったく違いますね。

―― ということですが、金子さん的には納得されました?

金子 はい、納得しました。

―― ちなみに金子さんは何スタンスでした?

金子 僕は、いつも通り「金子スタンス」です。

阿諏訪 金子はどこでも変わらないですからね~。

―― 最後に戦国鍋TVの今後の見どころを教えてください。

金子 そろそろ新展開がOAされると思うので。

阿諏訪 それが超おもしろいんですよ。

―― どんな感じに?

金子 それは言えないな~。言えないんですけど……

阿諏訪 期待して、ワクワクして待っていてもらっていいと思います。


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【ツイッター】当連載用公式アカウントを設けました→@web1_ushirocity
ご意見など、ぜひお寄せいただけるとうれしいです(ご本人たちもチェックします)。


●うしろシティ
左から金子学、阿諏訪泰義。それぞれ別のコンビで活動していた2人が、2009年にコンビ結成。芸人たちの間でも注目株として名前が上がる若手コント師。松竹芸能の劇場「新宿角座」を拠点に活動している。初DVD
『街のコント屋さん』が好評発売中。
・金子 公式ブログ→
http://ameblo.jp/ushirocity-kaneko/
・阿諏訪 Twitterhttp://twitter.com/ushirocityaswa






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